医療用途
概要
通常の医療画像は構造・色・形を捉えますが、組織の酸素状態や分子レベルの変化は捉えられません。ハイパースペクトルイメージング (HIS) は各画素にスペクトル情報を付加し、灌流・色素・組織性状を定量的に評価できる新しい情報層を提供します。造影剤を使わずに血流や酸素飽和度を可視化できる点が大きな特長です。
用途
- 医療用途
- 理化学用途
- 産業用途
- 計測用途
主な事例
造影剤なしの血流・酸素可視化
手術中の組織は健常に見えても、灌流(血流)がすでに低下している場合があります。Cubertのカスタムバンド (566nm / 750nm) を用いることで、正常灌流部位を赤、低酸素・血流制限部位を青で表示。リアルタイムで血流と酸素飽和度をモニタリングし、患者の安全に貢献します。
使用製品:ULTRIS XMR
関連論文・参考文献
Hypervision Surgical, (2023)
RGBカメラ(左)と違いハイパースペクトルカメラ(右)を使用することで低酸素部位が青色で明瞭化
ハイパースペクトルカメラを使った眼底検査によるアルツハイマー型認知症早期発見
Bio-Hermes-002、AUC0.88・感度86%
関連論文・参考文献
RetiSpec Bio-Hermes-002 (2024)
メラノーマ(皮膚がん)の検出
ドイツでは年間25,000件のメラノーマ(悪性黒色腫)症例が見つかりますが、見た目だけの判断が難しく、確定のために多くの良性病変まで生検せざるを得ません。おおよそメラノーマ1件あたり7.5件の生検を行っています。ハイパースペクトルカメラを使うことで定量的なスペクトル情報を加えれば、その判別精度を飛躍的に高められます。
関連論文・参考文献
DKFZ Hyperscope, Brinker group (2024)
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脳腫瘍手術でのハイパースペクトルカメラの使用
Cubert ULTRIS ×50 を手術室に組み込み、155バンド (350 ~ 1,000nm) のハイパースペクトルデータを 1.5Hz でリアルタイム取得。後頭蓋窩髄膜腫 (posterior fossa meningioma) の摘出手術中に、小脳と腫瘍組織のスペクトル情報を取得することに成功しています。論文中では、100バンド以上・1Hz以上のフレームレートでの術中 in vivo ハイパースペクトル撮影として報告された初期事例と位置づけられています。
関連論文・参考文献
Lightfield hyperspectral imaging in neuro-oncology surgery: an IDEAL 0 and 1 study
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