マシンビジョン・産業検査用途
概要
従来のマシンビジョンカメラでは形状を認識しますが、見た目が同じで材質が異なるものは識別できません。ハイパースペクトルカメラを使うことで化学組成・濃度・品質マーカーといった「目に見えない特性」を測定可能にします。スナップショット方式のため、コンベア上を流れる対象でもブレなく撮像でき、AIパイプラインと組み合わせてリアルタイムの品質判定が可能になります。
用途
- 医療用途
- 理化学用途
- 産業用途
- 計測用途
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主な事例
食品の異物検出 (Foreign Object Detection: FOD)
レンズ豆に混入した微小な異物(虫・石・金属片など)は RGB では検出が困難です。ハイパースペクトルカメラと Cuvis.AI によるカスタムバンド+AI 異物検出では、RGB 比で検出精度が 27% 向上 (65% →92%)、見逃しフレームはゼロ、約70ms / フレームのリアルタイム処理を実現しました。
使用製品:ULTRIS XMR
Dinomaly の手法を使った異常検知
AdaCLIP の手法を使った異常検知
電池リサイクルにおける材料選別
破砕されたリチウムイオン電池の処理ラインより、アルミニウム・銅・セパレータ箔・インレイ箔・プラスチック片といった成分を分別。自動選別ラインに組み込み可能です。
使用製品:ULTRIS X20
関連論文・参考文献
Richter et al. (2024). Metals, 14(2), 147.
豚バラ肉の加熱損失を非破壊で予測する研究
加熱損失は豚肉のジューシーさの指標になります。
従来は包丁で切るなどの破壊検査が必要でした。本研究は、半丸枝肉の表面に露出する肩ロースの頭半棘筋(SC筋)に着目し、ハイパースペクトルカメラでそのスペクトルを撮像。PLSR解析(一次微分前処理)により、内部部位である豚バラ肉の加熱損失を検証決定係数R²v=0.73〜0.80で予測できることを示した。
枝肉表面を撮像するだけで内部品質を推定でき、食肉処理ラインでの非破壊・リアルタイム品質評価への応用が期待されます。
使用製品:Cubert ULTRIS X20 Plus (350 ~ 1002nm, 164バンド)
関連論文・参考文献
Jeong et al., 2026, Food Sci. Anim. Resour. 46(1), 17
ハイパースペクトルデータをニューラルネットワークに融合
ハイパースペクトルデータを最新のニューラルネットワークと組み合わせることで、これまで蓄積された大規模な RGB 学習を活用しつつ、RGB を超えるスペクトル感度を付加できます。
これにより、材料やシーンをより深く理解し、欠陥・材料・プロセスの識別精度を高められます。
見た目が同じに見える物体でも、スペクトル情報を使えばその違いを捉えることが可能です。
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